唐沢です。
いよいよワールドカップが近づいてきました!
ネイマール、ノイアー、アグエロ、コマン、サラー、ナスタシッチ、カルバハルなどなど、ケガの影響が心配ですが、なんとかベストなコンディションで挑んでいただきたいところです。
そんな中、日本代表はガーナに敗戦するなど、あまり明るい話題がありません。
これまでのチーム中、平均年齢が一番高かったり、監督による選手の選び方も物議をかもしだしていますね。
そして、チームの中心選手の一人である「あの人物」の発言も話題となっています。
それは・・・
恒例となっている本田佳佑の『ワールドカップ優勝』発言です。
前大会の時もそうだったのですが、本田選手は必ず『ワールドカップ優勝』を口にします。
ネット上では、
「身の程を知れ」
「もっと謙虚な目標にしろ」
「まずはグループリーグ突破だろ」
などなど、様々意見が飛び交っています。
しかし、本当に優勝を目標にしてはダメなのでしょうか?
小さな目標?大きな目標?
ここでの論点は、達成可能な目標にするのか?
それとも、不可能に思える大きな目標にするのか?
の違いとなります。
本田選手を批判している人は「まずは小さな目標をクリアしましょうよ」と言っているわけですね。
いっけん合理的で正しい気がします。
しかし、本当にそれが正しいのでしょうか?
目標は大きい方がいい
結論からいいますと、目標は大きい方がよいです。
これは様々な実験より証明されています。
例えば、ノミ。
ノミは自分の身長の800倍ジャンプできます。
凄いジャンプ力です。
そんなノミですが、ガラス容器に入れて、蓋をしておきます。
ジャンプしても当然蓋にあたって出れません。
数日間、このガラス容器に入れておくと、面白いことが起こります。
なんと、ガラス容器の蓋をとっても、ノミはその高さ以上ジャンプしなくなるのです。
つまり、「ここまでしか行けない」という思い込みが習慣化すると、本当にその通りになってしまうわけです。
本当は身長の800倍ジャンプできるのに、その半分も飛べなくなってしまうのです。
つまり、「これくらいだろう」と自己催眠がかかってしまうのです。
口にするのがNG
今回の本田選手の優勝発言は立派です。
それは、ネットで悪口を叩いている人より、本田選手自身が結果をだして証明しているので明らかです。
ですので、彼の目標の掲げ方は正しいです。
しかし、優勝という目標はOKなのですが、表現の方法が少し間違っていたかもしれません。
それは、言葉に出す行為です。
目標というのは必ずしも、言葉に出す必要はありません。
これはケースによりますが、言葉に出さない方がよいケースもあります。
言いたいことをグッとこらえる方が、エネルギーが高まることがあるのです。
今回の場合はまさにそれで、口では「グループリーグ突破」と表現し、頭のなかで優勝を念じていればよかったのです。
輪ゴムと同じように、引っ張れば引っ張るほど、エネルギーは高まります。
そのエネルギーを試合で表現すればよかったのです。
そうでないと、マスコミに面白おかしく取り上げられ、増やさなくてもよいアンチを生み出してしまいます。
私は、本田選手をとても凄いなぁ、と思いますが、人間は初めてのことに対して必ず拒否反応を起こします。
優勝発言を否定している人は、まだ優勝の経験がないので、無意識が拒否してしまうのです。
ですので、応援するよりも、批判する方が楽になってしまうわけです。
「できっこないよー」と冷やかしている方が安心なのです。
ということで、目標は絶対に大きい方がよいです。
しかし、それを口に出すかどうか?はケースバイケースなのです。
あなたも、小さな目標に流されないようにしましょう。
小さな目標に慣れると、半分も飛べなくなってしまうノミと同じようになってしまいますよ。
すべては自己催眠なのです。
それでは唐沢でした。
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