唐沢です。
人気のある小説や漫画は
すぐに実写化されますね。
最近では「進撃の巨人」が
話題を集めていますが、
映像は凄いですよね。
楽しみ方は個人の勝手なので、
いちいち批評するのも
ナンセンスな気がしますが
ほとんどの人は
実写化した映画は、
つまらないと感じているようです。
いままでに、
実写化した映画はたくさんありますね。
・進撃の巨人
・寄生獣
・宇宙兄弟
・宇宙戦艦ヤマト
・アフロ田中
・金田一少年の事件簿
・あしたのジョー
・るろうに剣心
・ピンポン
・BECK
・カイジ
・タッチ
・医龍
まだまだたくさんありますが、
意外と成功しているものも多いようです^^
でも、なぜ実写化した映画は
失敗が多いのでしょうか?
実写版がつまらない理由
人間は多くの情報を
『記憶』から処理します。
つまり、
情報が少なければ少ないほど、
過去の記憶をたぐり寄せて、
それにリアリティを感じるのです。
例えば、
小説の場合はどうでしょう。
文字情報だけですので、
一見イメージ化が難しいように感じますが、
実際は自分の記憶を思い出しながら読むので
より強烈なリアリティを生み出すのです。
例えば、かっこいい感じの主人公でしたら、
過去の記憶からかっこいい男性の記憶を合成します。
つまり、どんなに凄い技術で
映像化されたものよりも
自分の過去の記憶の方が
よっぽどリアリティを感じるのです。
「保健室の先生」という人物がでてきたら、
一生懸命、小学校の頃の保健室の先生を
思い出すはずです。
なので、
よりリアリティを感じるのです。
しかし、
それがビジュアル化したらどうでしょう?
すでに、映像としてある人物に
リアリティを感じることはできません。
つまり、
映像がよりリアルになるほど、
実は自分のリアリティから遠ざかってしまうのです。
文字情報だけの小説にて
自分の世界観を想像しながら読んだ人に、
映像化したものを見せても、
絶対に世界観は違うはずなのです。
情報量が少ないほどよい
よって、
一番リアリティを感じるのが
文字情報だけの小説であり、
次はマンガになりますね。
マンガは色がない方がよいのです。
色という情報がないほうが、
それをイメージして読めるわけです。
たまに色が入っている漫画もありますが、
何か違和感を感じてしまいますよね?
あれも、
自分の世界観とずれてしまうことが原因です。
そして、もっとも情報量が多いのが映画です。
映像の他にも、音楽や声の情報もあります。
これが自分の世界観と違えば、
つまらなくなるのは当然なのです。
読み手のイメージした声がありますし、
実はBGMなども無意識レベルで感じているのです。
それらが映画の世界観と違えば
評価が下がるわけです。
怪談も映像化したらつまらない
8月ということで、
稲川淳二などの怪談の季節ですね。
この怪談も、
イメージするから怖いのであって、
映像化すると全然怖くなくなります。
自分の見てきた『記憶』を
結びつけるので、怪談もリアルに感じるのです。
自分の記憶から外れたら、
どんなに怖い特殊メイクをしても
怖くなくなってしまうのです。
と、何気ない記事ですが、
実はこの『記憶』に結び付けるというのは
ライティング技術の中でも
超絶テクニックになりますので、
是非、今回の記事をヒントにして下さいね^^
相手にリアリティを感じてもらい
感情を動かす・・・
これが最強のテクニックです。
それでは唐沢でした。
●注目記事