唐沢です。
少し前の話ですが、
ヤフオクの送料に対するガイドラインが
変更しました。
異なる点を簡単にまとめると、
以前は
『常識の範囲であれば送料に手数料とってもいいよ』
という内容でしたが、
今回のガイドラインで
『送料に対する手数料は取ってはいけない』
というものです。
つまり、
以前は本当は
送料80円しかかからない場合でも、
梱包代や運送会社までのガソリン代として、
常識の範囲内で手数料を取る事を認めていました。
販売ページで
『送料一律300円』という感じです。
この場合、
仮に本当は80円で送れるので、
300円を送料として受け取れれば
220円の利益にすることが出来ます。
販売ページにちゃんと明記することで、
このテクニックは有効でした。
しかし、
これが禁止となったのです。
本来の送料以外の手数料を
とってはいけないということです。
これまで送料で利益を出してきた人には、
かなり痛い出来事ですね。
プラットフォームに依存すると危険
今回のガイドライン変更のように
特定のプラットフォーム、
つまりサービスの提供者側に依存するのは
危険です。
例えば、ヤフオクなんて
最初『無料』だったんですよ?
知ってました?
出品手数料なんてかからなかったのです。
1999年からスタートして、
その頃は出品者も落札者も
取引以外に費用はかからなかったのです。
ある程度のユーザー数が確保できた時点で、
有料化を仕掛けたわけです。
(もちろんサーバー代や管理費等もあるので気持ちはわかる)
さらに追い打ちとなる出来事が、
最大のライバルであった
イーベイジャパンが日本から撤退すると、
1出品10円、さらに落札価格の3%が手数料という
超強気な運営をはじめたのです。
これには、
さすがに出品ユーザーは減りました。
調べによると、
当時400万件あった出品総数が
200万件に減ったということです。
およそ半分のユーザーが
「ついていけねーよ!」という状態だったのです。
それでもヤフオクが№1な理由
古くからの出品者は減っていきましたが、
結局はだんだんもどってくる事になります。
というのは、
オークションサイトは他にもありましたが、
「ヤフオク」というブランドが出来上がっていたので、
後の祭りだったのです。
当時は、
ヤフオクがやりたくて、
パソコンを購入する人も多く、
その知名度は圧倒的なブランドを
すでに確立していたわけですね。
古くからの出品者がいなくなったとしても、
落札者は増えていくので、
結局はヤフオクが1番美味しいわけです。
これらの出来事からも
№1になったプラットフォームには
巨大な権力が生まれます。
これはネットの世界では
顕著に表れます。
ウィンドウズに喧嘩できる会社はありませんし、
グーグルに喧嘩できる会社もありません。
それくらい、
1番と2番の差というのは
開いてしまうのです。
よって、
あなたも、これからビジネスをはじめるのなら
絶対に1番になれる市場に参入して下さい。
2番はビリと同じです。
それくらいの差が開いてしまう世界が
今のネットの世界なのです。
1番の奴隷となるわけですね。
ちょっと恐ろしいですが、
これを意識すれば、
リスクを回避できて、
さらにメリットも受けられるようになります。
それでは唐沢でした。
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