唐沢です。
今回はバイラルマーケティングについて
お話したいと思います。
バイラルマーケティングとは
簡単にいうと「口コミ」を意図的に
発生させるマーケティング手法です。
最大のメリットは
広告費をかけなくても
消費者にどんどん認知され、
話題が広がっていく事です。
最近では、
ツイッターやフェイスブックなどの
SNSでもすぐに拡散されますし、
ユーチューブもバイラルマーケティングで
重要なメディアとなります。
バイラルマーケティングの歴史
これらの事から、
バイラルマーケティングは
最近できた手法のように感じますが、
実は結構前から採り入れられてきました。
なかでも無料メールの「Hotmail」が有名で、
90年代に注目を集めたHotmailが
バイラルマーケティングの原型ともいわれています。
今でこそ無料メールは増えましたが、
当時はプロバイダから支給されたものしかなく
手頃に使えるメールがありませんでした。
そんな中、Hotmailが爆発的に
利用者を集めました。
その手法というのが、
Hotmailを使ってメールを送ると、
自分の意志とは関係なく
メッセージの最後に
「Hotmailで無料メールを入手しよう」
という文章が付け加えられた事です。
これにより、
爆発的にユーザーが増えて、
無料メールが一気に流行りだしました。
ユーザーが増えれば、
収益化は簡単です。
この様に
Hotmailはバイラルマーケティングを
意図的に起こして、
無料メールのトップに君臨したのです。
バイラルマーケティングの成功事例
その他にも、
日本であれば
ロッテのガム「Fit’s」が有名です。
「噛むんとフニャンニャンニャンニャニャ~ン」
というやつです。(文字にすると変ですね^^)
俳優の佐藤健さんが
フニャフニャした変なダンスをして
印象に残りました。
で、このCMがどのように
バイラルマーケティングを
仕掛けたかというと、
このフニャフニャダンスの動画を
一般募集したわけです。
CMの曲に合わせて
ダンスをユーチューブに
アップするキャンペーンです。
1位になれば、賞金がもらえ、
かなりの応募数になりました。
しかも、
順位は再生回数で決まるので、
一般の人も巻き込んでの
キャンペーンに成功しました。
・ダンスを応募させた
・それを再生回数によって順位を決めた
この2つの要素があり、
再生回数も数十万~数百万再生に
なり、「Fit’s」という商品が
テレビ以外でも大きく注目させることに
成功したわけです。
バイラルマーケティングの失敗例
バイラルマーケティングは
成功すれば大きな宣伝になりますが、
もちろん失敗することもあります。
その失敗例に
SONYがあります。
2000年代、
携帯音楽プレーヤーの
勢力図が大きく変わりました。
ipodの登場です。
シェア№1を守り続けてきた
ウォークマンの牙城が崩れたのです。
これにより、
ウォークマンの栄光を
取り戻したいSONYが
バイラルマーケティングを
仕掛けました。
その内容というが、
新しいウォークマンの普及を目指すのに
まずは専用のブログを作りました。
そこで、
モニターを集め
レビューをしてもらうことで
口コミを狙いました。
つまり、
一般ユーザーの生の声
というのを演出したかったのです。
しかし、
結局はヤラセレビュー、
サクラとなるわけです。
消費者もバカではありません、
そんな事すぐに見抜きます。
しかも、
ipodの批判なども
随所に入れてくるわけです。
(これが真の狙いだったと思います)
企業として批判すれば
問題になるが、
一般ユーザー(さくら)の
批判であれば自然になる、
という目論みがあったのかもしれません。
ただし、そんな戦略も
消費者の目を欺くことはできず、
逆にその問題が口コミとして
広がっていってしまったのです。
つまり、
マイナス面が
バイラルしてしまったのでした。
これにより、
2000年代は
アップルの天下となったのです。
※2010年からは再び
ソニーがシェアを取り戻します。
バイラルマーケティングまとめ
これらの事例のとおり、
成功の側面と
失敗の側面も持ち合わせる手法と言えます。
ただし、
口コミというのは
最強のマーケティング手法ですので、
うまく意図的に起こすスキルがあれば
それは素晴らしい結果をもたらすでしょう。
自分でビジネスを行うのであれば、
今後意識したほうがよい手法となります。
それでは唐沢でした。
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