あいまいさ=優柔不断ではない
唐沢です。
一昔前から、日本人は”あいまい”だとアメリカ人に批判されてきました。
イエス・ノーがはっきりしていないということです。
近年では「返事は明確に」ということが主流になっています。
これはもちろん意志の疎通には合理的な考えである。
すぐに気の利いた言葉や
明確なことが言える人は、
テレビでも人気者です。
しかし、二者択一の質問であれば
それも良いかもしれないが、
物事というのは
もっと複雑で深みがあるものです。
二者択一、つまり一面的な判断というのは
コンピュターには勝てません。
ビジネスで成功している人は
一面的な判断ではなく多面的な判断、
つまり”あいまいさ”を持っています。
物事には白でも黒でもない、
グレーゾーンがあり
その事を認識しているので
物事を幅広く見られるわけです。
例えば「原発問題」
継続か?廃止か?の二者択一になりがちですが、
規模を小さくするなど、他にも色々な選択肢があるはずです。
賢い人は、
白か黒かのような短絡的情報を参考にせず、
あいまいさの中から真理を導きだし傾向があります。
ビジネスにおいては、
成果がでない場合
やめる?続ける?の2択ではなく
規模を小さくしながら、次のビジネスにつなげる等の多角的なアイディアも出てくると思います。
人間関係においても、
信頼していた人が少々の不利益な事をいっただけで「あいつは敵だ」と思うことはありませんか?
これは相手に対して「敵か?」「味方か?」という2つだけの判断軸しかないから起こるのです。
このようにあいまいさを持つことで、
幅広い思考を持つことができます。
ただし、最後の結論を下さなければただの優柔不断になるのでそこは注意してください。
あいまいな思考から幅広い可能性を見つけ出し、最後に決断をする。
複雑化する現代社会だからこそ、多面的なモノの考え方を大切にしたいですね。
それでは唐沢でした^^
●注目記事