唐沢です。
今年はスターウォーズイヤーということで、
最近また以前の作品を観るようになりました。
わたしはエピソード3が好きなのですが、
まあ、最も新しい作品ということで
クオリティが高いですね。
映像のクオリティも凄いですが、
やはり演出力もさすがです。
しょっぱなから戦闘シーンになるのですが、
主人公の二人が敵のボスキャラ
グリーヴァス将軍と戦います。
こんな感じの敵キャラです。↓↓
ロボットですよね?
なぜ、こんなのがボスキャラなのと
最初思うのですよ。
ロボットって大量生産できるじゃん、
矛盾だ!って感じです。
しかし、
『ある動作』をすることで、
ボスキャラであることが納得できるのです。
そのある動作とは・・・
『咳き込む』
という動作です。
このグリーヴァス将軍、
見た目は機械なのに、
咳き込むんですよ^^
ゴホッ、ゴホッって^^
これで、
「あ~こいつは元々は人間なんだな」
とスムーズに理解できるのです。
咳き込むという動物的な動作をすることで、
なんの説明もなしに、立場や背景を想像させることに
成功させているのです。
「以前何かあったのかな?」
「歳とってんのかな?」
「風邪かな?^^」
色々想像させるわけですね。
しかも、最後に主人公のアナキンが
大火傷を負い、サイボークとして
あのダースベイダーになるのですが、
その伏線にもなっているわけです。
ダースベイダーも1作品目から登場し、
「コー、ホー」という呼吸音がすることで
サイボーグ人間という演出をしているわけです。
つまり、説明をしなくても
一つの動作だけで、
観るものの想像を掻き立てるという事に成功しているのです。
この演出力こそ熱狂的なファンを生み出す理由なのでしょう。
ちょっと話が外れますが、
キン肉マンの人気キャラ、
ウォーズマンもこの
「コー、ホー」という息遣いで
ロボ人間という演出に成功しています。
まあ、ダースベイダーのオマージュなのかは
わかりませんが、影響は受けているでしょう。
細部までの演出がリアリティを生む
グリーヴァス将軍の演出もお見事ですが、
スターウォーズが架空の世界でありながら、
ここまでの説得力を持つのは理由があります。
それは、
徹底したリアリティです。
例えば、スターウォーズの世界では、
たくさんの惑星が登場します。
その惑星では、当然「社会」があるわけです。
惑星の主な産業や、気候状況、政治体制
経済活動、生物の生態系
これらの設定が細部まで作りこまれているのです。
例えば、
主人公2人が最後に戦う惑星「ムスタファー」は
火山とマグマの川が流れる惑星です。
しかし、ここでも
この惑星の政治的背景や
鉱物とエネルギーを供給する産業の描画も
しっかり描かれているのです。
つまり、
ただの決戦の場ではなく、
ちゃんと実在する場としてのリアリティが
より緊張感を生み、臨場感が伝わり
見ている人に深く印象付けられるのです。
(わたしは、あのラストシーンを見る度に泣けてきます)
この惑星にそういった背景がなければ、
あの壮絶なラストに感情が入りきらなかったと思います。
これはビジネスでも同じですね。
とくにネットビジネスにおいては、
ネットという架空の世界で繰り広げられるので、
どこまで細部を表現できるかで成果が変わります。
ビジネスが上手な人は、
細部までイメージさせて成約に繋げます。
たとえば、ほとんどの人は
「これを使えば稼げます」
といった断片的な説明しかしません。
しかし、
成果をあげている人は、
しっかりと細部を語り、
読んでいる人を想像させ、
リアリティの演出をすることで、
臨場感をだします。
その商品を手にとった時の臨場感があるから、
人は想像して購買意欲がおきるのです。
この演出こそが、ビジネスにおいても
非常に重要な役割となります。
スターウォーズでも何でも、
名作にはこうした演出がふんだんに盛り込まれています。
「どんな意図があって、こんな行動をとらせているのか?」
という事を意識して観てみて下さい。
それでは、唐沢でした^^
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