評価 S:特にお勧め A:お勧め B:普通
「成果がでました!」という声をよくいただくジャンルです。
ほとんど無料でできるので初心者の方にもおすすめです。
特に「ほったらかしビジネスで稼ぐ」につきましては、マニュアル(無料)も付いていますので確実に成果はでると思います。
唐沢です。
ヤフーニュースを見ていたら
「黒夢の商標がネット公売に」という
ショッキングな記事がありました。
どうやら
税金の滞納で
強制的な処分のようです。
普通であれば
楽器・機材・スタジオなどの不動産等
資産価値のあるものが対象になるのですが、
それらを補っても足りないので「商標」まで
差し押さえになったようです。
「商標」ってかなり末期ですね。
商標の所有者は
運営会社を手掛ける清春であるので、
清春自体が自己破産・倒産する可能性もあります。
商標自体の落札予定価格が25万円なので、
商標以外で資産価値があるものが残っていなかった可能性があります。
25万円といえば
クロムハーツのブレス1本程度なので
全盛期の清春のクロムハーツづくしからは想像もできないですね。
つまり、
「黒夢」という『商標』の価値が
クロムハーツのブレス1本程度になったことになります。
全身クロムハーツだった男に一体何があったのでしょうか?
一体何が原因か?
黒夢、というより清春の転落は2000年から始まります。
黒夢も人気絶頂、
そして新プロジェクトの「sads」も大人気でした。
しかし、ツアーの舞台セットにお金をかけすぎて
満員にもかかわらず赤字になっていたのです。
数億円の舞台セットを作り、
その負債額は5000万円と本人が公表しています。
つまり簡単にいうと、
予算と収益の計算ができなかったわけです。
これは普通は、あり得ません。
普通の音楽事務所であれば
どれくらいの予算をかけて
収益をだすのかをしっかりと計算します。
では、なぜ満員であるにもかかわらず
5000万円もの負債をだしたのでしょうか?
それは、
清春が個人事務所を立ち上げて
自分でマネジメントしていたからです。
つまり素人のどんぶり勘定だったということです。
(インタビューで当時は収支を予想できるスタッフが誰もいなかったと語っています)
これはインディーズなどの小規模で活動する分にはかまいません。
しかし、影響力が大きくなればなるほどマイナス要素も大きくなります。
例えば100人規模のライブハウスの場合、
失敗しても数十万円程度のマイナスで済みます。
ところが影響力が大きくなり
活動が大規模になればマイナスの桁も100倍1000倍となるわけです。
チケット完売だから黒字、
という単純なものではないわけです。
こういう負の要素は
まだ規模が小さいうちに気づかなければなりません。
負の関数
例えば、年収が400万円で
借金が100万円あるとします。
そういう方は年収が1000万円になれば
すべての借金がなくなると思ってしまいます。
とんでもないです。
確実に借金も倍以上になります。
つまり、すでに『小さな負の芽』があるということです。
収入が増えれば、それに比例して借金も増えます。
数式・関数と同じですね。
ですので、こういう負の要素があると
成功すればするほど失敗のリスクも高くなるのです。
清春の場合、ブランディングかもしれませんが、
クロムハーツづくしで自分をアピールしました。
これはブランディング戦略ですが、
成功すればするほど、身につけるモノをそれ以上にしなければならなくなる、という負のスパイラルに突入します。
一度味わった生活水準を下げられないのと同じように、
自分で作ったブランディングによって、
最終的に自分を苦しめることになります。
それが冒頭でお伝えした
「ツアーの舞台セットにお金をかけすぎた」、
という大きくなってしまった『負』に繋がるのです。
クロムハーツという小さな負の芽が
採算があわない数億円の舞台セットという
大きな負の花を咲かせてしまったのです。
本来であれば
ここで歯止めの役割になるのが
会社の上司やマネジメントする人になります。
しかし、
清春は個人事務所の社長ですので、
それがわからないのです。
ファンを喜ばせるために
収益度外視でセットを作る、
というのは素晴らしいですが、
周りのスタッフや、
バックバンドメンバー、
社員などを養わなければなりません。
そういう立場(経営者)の場合、
やはり収益を第一に考えるべきです。
それが嫌なら
経営は別の人に任せて
自分はアーティスト業に専念すればよかったのです。
こういうことに早めに気づき
音楽業界の運営に詳しい経営者を招き入れるなどの対策も出来たはずですが、それもやらない。
『思ったことを好きなだけやれる不運』
その結果が商標の差し押さえです。
小さな芽はどこにあった?
清春はライブの開演時間が常に遅れるようです。
だいたい30分から1時間は遅れるようです。
また、リハーサルなどもやらないようです。
これは、デビュー当時からの思想であり、
「正しい時間についていけないからミュージシャンをやっている」という哲学のようです。
これは、いかにもロック風でかっこよく感じるかもしれませんが、ここが「小さな負の芽」でしょうね。
スタッフやファン、関係者などの時間を奪っているのに気づいていないのです。
こういうのは、
積み重なると確実に信頼を失います。
また、一度慣れてしまうと、
感覚がおかしくなり、
それを正当化しようとします。
「ロックだから何でもOK」
「これがオレのスタイル」
「それでもついてきてくれるのが本当のファン」
その歪曲した哲学を
正してくれる人がいないでしょう。
個人事務所を設立して、
自分の好きなようにしているのですから
それも幸せかもしれません…
「唐沢って冷たいな」
と思うかもしれませんが、
妻子持ちの社員を雇うことは
それなりの責任を持たなければなりません。
自分の態度や指示ひとつで、
会社なんてすぐに傾きます。
家族がいるスタッフを雇うということは、その家族の分も責任を持って食べさせるくらいの気持ちがないと経営者としては失格だと思います。
私も実店舗で妻子持ちのスタッフを雇っていますが、スタッフの家族のことは常に頭にあります。
スタッフの奥さんと子供にだけは、
悲しい思いはさせたくありません。
これは、私の最優先事項です。
だからこそ、
商談で時間に遅れるなんてことは絶対にしません。
「開演が遅れてもOK」というのは
アーティストとしては最高かもしれませんが、
経営者としては最低です。
それを叱ってくれる仲間や先輩がいないのも運が悪かったと思います。
最後に
最後になりますが
実は私、中学生の時は黒夢のファンでした^^
臣がいたときからよく聴いていました。
ちなみに臣が脱退する理由が
「音楽よりプライベートを選ぶ」
ということに中学生ながらショックを受けました^^
しかもレコーディング中に「失踪」してそのまま脱退という衝撃的な結末です。
清春も雑誌のインタビューで「臣ですか?…消えちゃいました(笑)」というのがやけに面白かったですね。
メジャーデビューしてからは
なんかポップになってしまったので、
残念したが、「亡骸を…」「迷える百合達」までは好きです。
本当に初期の頃は
ブラックメタル
ゴシックメタルなど
かなりヤバイ感じでしたらからね。
それがメジャーに行くと、
万人受けするようなポップスターに…
という感じで当時を知っているだけに、
今回のニュースは非常に残念ですね。
自分を貫くのも大切ですが、
人の意見を聞くのも大切ですね。
「小さな負の芽」、
あなたも注意してくださいね。
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→魔法のほったらかしビジネス
それでは唐沢でした^^
●注目記事
■最短で16万円稼ぐ「ほったらかしブログ」を構築する方法
■3か月で毎月15万円の不労所得を設置した方法【公開中】
■今すぐお金を稼ぐ方法58選
唐沢です。
サイトアフィリエイトで重要なのは
「販売力」と「SEO」です。
実際、
この2つができていて
稼げていない人・サイトはありません。
「販売力」と「SEO」を満たしていれば
それはすなわち稼げるサイトということになります。
そして
まず、最初に上げるべきは「販売力」です。
10のアクセスがあって
1売れるよりも
10のアクセスがあって
5売れた方がよいですからね。
この様に「販売力」があれば
あとはアクセスを増やすだけです。
「販売力」がなければ
サクセスを増やしても意味がありません。
「販売力」とは「セールス力」です。
そして、
ネットでのセールス手法は文字です。
つまり、
ライティングテクニックと
コンテンツテクニックをマスターすることが
ネットで稼ぐために必要なスキルなのです。
よって
当サイトではこちらを押しているわけです。
→不労所得の作り方
では「販売力」が身に付いたら次に何をすべきか?
それが「集客」です。
ある程度の販売力が身に付いたら
今度は他社の商品・サービスを販売します。
なぜなら
「販売力」をマスターすれば
他社の商品でも何でも売れるようになるからです。
他社の商品は無数にありますので、
一度「販売力」が身に付けば
売る商品はいくらでもあることになります。
これがアフィリエイトです。
ほとんどのアフィリエイターが
稼げていないのは、
この「販売力」が足りないからです。
逆に「販売力」さえマスターすれば
アフィリエイトは無限の戦略が行えるようになります。
アフィリエイトSEO
前述しましたが
アフィリエイトで重要なのは
「販売力」と「SEO」です。
「販売力」が身に付いたら
今度は「SEO」でアクセスを集めます。
「SEO」はご存じのとおり
検索結果の上位表示を狙う行為です。
現在のSEO対策は
大きく分けて2パターンあります。
それは、
外部の力を利用する外部的なSEO
そして、
内部の力を利用する内部的なSEO
この2つになります。
外部的なSEOは
被リンクによるSEOです。
他のサイトからリンクをもらい
評価をあげて上位表示を狙います。
ただし、
この外部的なSEOは近年リスクがともないます。
意図的に順位を上げていることが
バレやすいからです。
相互リンクや、
価値のない自作自演リンクなど
ペナルティの対象になる場合もあります。
すると、
順位が上がるどころか
下がってしまうのです。
そこで近年重要視されているのが
内部的なSEOです。
つまり、
サイトの中身そのものに力を入れて
ユーザーの為になるサイトを作るという手法になります。
この内部的なSEOの最大の特徴は
「ペナルティにならない」ということです。
もちろん「キーワードの詰め込み」など普通に考えておかしいことをすれば話は別です。
不自然なことをせず
自然に内部的な要素に手を加えれば
検索エンジンから評価される可能性は高くなります。
あまり気づかれていない要素
そんな内部的な要素ですが、
最近大きく評価される項目があります。
それは、
「共起語」というものです。
「共起語」とはテーマ・キーワードにおいて
自然に出てくる専門的な用語です。
例えば、
「質の高い温泉」がテーマだとした場合、
「酸性」
「アルカリ性」
「pH」
「単純温泉」
「二酸化炭素」
「気泡」
「重炭酸土類泉」
「硫酸塩泉」
「含アルミ二ウム泉」
「重曹泉」
「食塩泉」
などなど、
専門的なキーワードが自然にでてきます。
「質の高い温泉に入って、肌が潤いました」
という日記系の記事では、
今回の場合、上位表示はされません。
グーグルは
検索者にとって最適なサイトをマッチングさせようとしてくれます。
この場合、
温泉の質についての
詳しい専門的なサイトが望ましいのです。
よって、
自然な流れででてくる専門的な用語、
「共起語」が重要になるのです。
つまり、
ジャンルの専門的な知識がないと
上位表示は難しくなるのです。
共起語をリサーチするツール
このように、
共起語はとても重要な要素になります。
共起語が見つけられない
アフィリエイターのサイトは
当然ですが上位表示はされません。
ですので、
自分の感想を書いただけの
中身のないサイトは
大量に作っても1円も稼げないのです。
では、どうやって
共起語を調べればよいのでしょうか?
狙うジャンルのサイトを
100個くらい分析すれば見つかります。
ただし、
それでは時間がかかり過ぎてしまいますよね?
そこで
共起語を簡単に見つけられるツールが
「NNアナリティクス」なのです。
→詳しくはこちら
NNアナリティクスの機能
NNアナリティクスは
専門サイトに必要な「共起語」を
瞬時にリサーチしてくれます。
これにより、
どういった単語を記事に入れればよいのかがわかります。
専門的な単語を自然にちりばめることで、
検索エンジンから評価され
上位表示されやすくなります。
しかも
外部的な要素は必要ないので
ペナルティも受けません。
つまり、
安定した上位表示が可能になるツールなのです。
被リンクのペナルティに怯えて
ビクビクしていては
アフィリエイトで安定を求めることは不可能です。
しかし、
ペナルティの対象にならない手法ですので、
順位が圏外に飛ぶこともありません。
つまり
安定した順位がキープできるのです。
NNアナリティクスの効果
さらに、
NNアナリティクスの効果として
ライバルサイトの分析機能があります。
参入しようとする
ジャンルやキーワードで
上位表示されているサイトを分析し、
その構造をリサーチしてくれます。
章立てや、共起語の盛り込み具合など
これらを分析することで、
上位表示するのに必要なことがわかります。
外部的な要素の効果が
薄れてきている最近のSEO傾向では
この内部に力を入れることが
どれだけ重要かわかります。
また、共起語が盛り込まれているサイトは
自然な被リンクも付きやすくなります。
よって、
今後のSEO対策のメインは
内部的なSEOに力を入れて、
後は自然な被リンクを集める流れになります。
専門的なサイトは
自然にリンクされるからです。
そして、
その専門的なサイトの評価基準が
「共起語」なのです。
もし、あなたが
全てのジャンルにおいて
専門知識を持っているのであれば、
自然に共起語が出ると思いますが、
狙っていくすべてのジャンルで
専門知識をマスターするのは不可能です。
よって
NNアナリティクスで
共起語を探し、
それについてリサーチすることで
誰でも簡単に専門サイトが作れるようになるのです。
また、
NNアナリティクスで集めた共起語によって
個別ページのタイトルなどにすれば
どんどんサイトの専門性が高くなります。
リサーチした共起語は
1ページだけに利用するのではなく
個別ページに使ったり
記事タイトルにすることで
サイト全体が専門性の高いコンテンツに仕上がります。
これにより、
勝手に被リンクが集まり
どんどん上位表示ができるようになるのです。
ペナルティも受けない
理想的なSEO戦略ですね。
→NNアナリティクスの詳細はこちら
それでは唐沢でした。
●注目記事
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■今すぐお金を稼ぐ方法58選
唐沢です。
友達からずっと勧められていた
「テラフォーマーズ」を
やっと読みました。
漫画は現在18巻まで出ていて、
最近は実写の映画にもなりました。
※今ならアマゾンで無料で読めます。
↓↓↓↓↓
私は新規の漫画を読もうとすると
めちゃくちゃ体力を使うので
なるべく読まないようにしています。
しかし、その友達が
かなり推してくるので
重い腰を上げて読んでみました。
結果、
当然ですが「めちゃ面白かった」です^^
私は面白い作品に出合うと
没頭してしまいます。
その時も、
まずは漫画を全て読んで、
映画のDVDも見て
最新コミックの次の話を読みたいので、
ヤングジャンプも遡って買いました。
この様に、1日の全てを使って
没頭してしまうので、
あまり面白い作品には出会いたくないのです^^
(過去にプリズンブレイクを48時間ぶっ続けでみてフラフラになりました)
そんな「テラフォーマーズ」ですが、
漫画、映画を中心にネタバレを含めて
その魅力に迫りたいと思います。
テラフォーマーズとは?
テラフォーマーズとは
貴家悠氏が原案、
橘賢一氏が作画のSFアクションです。
コミックは2012年に第一巻が販売され、
現在18巻まで販売されています。
個人的な予想ですが、
物語の完結までは、
まだ倍以上かかりそうです。
※ここからネタバレも含みますので、これから読む予定の方は自己責任でお願いします。
テラフォーマーズの内容
で、話の内容ですが、
西暦2099年、人口増加にともない
「火星を人の住める環境にする」
という計画が進められました。
これを「テラフォーミング計画」といいます。
火星に住むための問題点は
火星は平均気温が
マイナス58度なので
人が住めないということです。
火星は大気の気圧が低いので、
太陽の光を吸収できずに
気温が低いわけです。
では、どうすれば
太陽の光を吸収できるのか?
この「問い」こそが全ての始まりです。
そして、
20世紀の科学者が出した答えが
「黒い生き物」を火星に大量に放つということです。
火星の地表を、
その黒い生き物で染め上げれば
太陽光を吸収し、
火星が暖まるという答えです。
(かなり強引な計画…)
一緒にコケ(苔)も送り込み
そのコケを食べて活動範囲を拡げ、
さらに死体にもコケが茂り
それを食べてどんどん拡げていく…
こうして繁殖していけば
どんどん火星が黒くなって
太陽の光を吸収できると…
(おぞましいですね)
しかし、
そんな生物いるのでしょうか?
マイナス58度という
過酷な環境とコケだけで生き延びる生物…
そうです、
地球上で最も嫌われている黒い生き物
「ゴキブリ」です。
テラフォーミング計画とは
「ゴキブリ」と「コケ」を
火星に大量に放ち、増殖させる計画だったのです。
そして、その500年後
西暦2599年が物語の舞台となります。
テラフォーミング計画から
500年が経ち火星の大気圧が安定してきたら次にすることは…
そうです、
ゴキブリの回収です。
人が住むために
火星を暖めていますが、
ゴキブリがうじゃうじゃしていては住めません。
(想像もしたくないですよね^^)
そして、
その回収に向かうのが
主人公を含めた数名の乗組員なのです。
ゴキブリの進化
無事に火星に着いた主人公たちですが、
後はゴキブリを回収する機械(?)を設置して
全てのゴキブリを集めるて地球に帰るだけという任務でした。
しかし、
そこで待っていたのは
私達の知っているゴキブリではなく
2足歩行をする黒い生物だったのです。
500年間、
火星という過酷な環境が
ゴキブリを進化させてしまったのです。
(実はゴキブリが進化のために人間を利用した)
当然友好的なはずもなく、
人間がゴキブリを殺すのと同じように
ゴキブリが人間を駆除しようとします。
火星では、人間とゴキブリは
まったく逆の立場となってしまうのです。
進化したゴキブリVS人間
こうして
進化したゴキブリと
人間の戦いが始まるのですが、
バトルシーンはかなりグロいです。
しかもゴキブリは人間の女性を優先して襲います。
ハリウッドに「子供役は殺さない」という暗黙のルールがあるように、綺麗な女性は殺されないという少年漫画のルールなんてお構いなしです。
綺麗な女性→重要だと思う人物、
という順序でどんどん殺されていきます。
また、人間関係の裏切り、政府の裏切り、国家的な争いなど、様々な陰謀が渦巻き、休むことなくハラハラドキドキが味わえます。
テラフォーマーズの魅力
テラフォーマーズの魅力は
『緩急の波』だと思います。
「安心→驚き」がランダムに、
そして高速に押し寄せてきます。
読む側は、まったく準備ができていない状態で味わったことのない衝撃がどんどん展開していきます。
普通は
1→2→3→4という感じで
4までの準備ができますが、
テラフォーマーズは
1→2→4→3→4という感じで
ランダムな衝撃が怒涛のごとく押し寄せてきます。
さらに、
その中にサブリミナル的な「伏線」もガンガン入れてきますので、受け身をとろうとした瞬間に伏線が刷り込まれ、伏線の回収時には何倍ものインパクトが生まれる仕掛けになっています。
という感じで、
原作漫画はかなり衝撃的な作品で、
どんどん引き込まれていきます。
映画のテラフォーマーズについて
このように、
超人気漫画となりましたので、
当然ですが次は「映画化」です。
漫画の映画化って
ほぼ100%不評になりますよね?
特に原作のファンは
余計叩きます。
映画化するとつまらなく感じる理由についてはこちらにも書いていますので参考にして下さい。
→なぜ実写化した映画は失敗するのか?
で、問題のテラフォーマーズの映画化ですが、
個人的な感想は「ライトユーザー向けの商業作品」という印象です。
恐らく制作者側も
ヘビーユーザー(マニアックなファン)をターゲットにしていないと思います。
つまり、原作の熱狂的ファンではなく
新規ファンの獲得を目指すのがコンセプトだったと思います。
よって今回の第一作目の映画は
幅広いターゲットと、続編への布石という位置づけでしょう。
テラフォーマーズの映画化において
熱狂的なファンを納得させるのは実は簡単でした。
それは、
ゴキブリの生々しさの演出と
グロテスクの強調です。
この2点に集中すれば、
恐らくファンは納得したと思います。
というのは、
漫画を読んで、映画まで見たい人は
ゴキブリの質感や生々しさ、
息づかい、
関節の音、
肌の光沢、
羽を広げた時の気持ち悪さ、
「じょうじ」の発音、
声の質、
などなど、漫画では表現不可能なゴキブリの不気味さを確かめたいわけです。
ですので、
ゴキブリのキモさを表現できれば
それだけで『勝ち』だったわけです。
でもそれをやらなかった、なぜか?
ライトユーザーを増やして、
今後の続編に繋げたかったからです。
ヘビーユーザー狙いで、
ゴキブリを生々しく描いたり、
グロテスクを強調すると、
ライトユーザーが続編を見てくれません。
(キモ過ぎるから)
配役の失敗
また、
ライトユーザー狙いは俳優のチョイスからもミエミエです。
本多晃役の小栗旬なんてほぼギャグですし、
蛭間一郎役を山田孝之にしたら
「こん中で一番命に価値が無いのはオレだ。顔見りゃわかんだろ」という名セリフが台無しになります。
ブサイクだけど努力でのし上がる生き方に『共感』が生まれる原作の意図を、まったく理解していない配役ですね。
というか、
テラフォーマーズの最大の魅力って
各キャラへ『共感』なのです。
途中で、誰が主人公か分からなくなってしまうほど各キャラクターに『共感』してしまいます。
ですので、
原作は各キャラの過去を、
時間をかけて丁寧に描いているのです。
でも、各キャラの過去を表現するには
2時間の映画では時間的に無理があります。
ですので、
容姿や雰囲気で一瞬でそれを表現しなければならないのです。
よって、蛭間一郎役はブサイクで苦労している悲壮感を出しつつ、時には切れ味の鋭い知性を演出しなければなりません。
山田孝之は『猫背』にすることで表現しようとしていますが、それでは全然足りないわけです。
しかも続編では「内閣総理大臣」という重要なポジションになります。
また、本多晃役(小栗旬)も奇抜なサイエンティストでライトユーザー受けを狙っていますが、これも完全に失敗です。
というのは続編で、今回の計画の悪巧みがバレ、20年潜伏生活を続けるからです。
つまり落ちぶれる役になるわけです。
蛭間一郎と立場が逆転するそのギャップが物語にうねりを生み出します。
つまりブサイクで貧乏だった蛭間一郎がキレッキレの内閣総理大臣になり、さわやかで知性的で権力もあった本多晃がヨレヨレボロボロになることで物語にダイナミズムが生まれるのです。
恐らく山田孝之は『猫背』を印象付けたので、続編では背筋を伸ばしてギャップを演出すると思います。
でも小栗旬はどうすんの?
あんな奇抜なファッションとメイクどうするの?
ということになります。
あれで潜伏生活の過酷さを表現できるのか?まったく意図がわかりません。
本多晃役は、普通にさわやかで知性的で品の良い科学者の中に、ときおり『闇』をのぞかせる設定でよかったのです。
※これらはコピーライティングも非常に重要な要素になります。
自分の辛い過去をさらけ出すことで『共感』が生まれます。
また、その辛い『過去』と成功した『今』とのギャップが『興味性』を生み出します。
これは実はセールスの禁断のテクニックです。
という感じで、
「続編ありき」で語ってしまいましたが、
もし続編がなくても、ちょっと酷いですよね。
とりあえずキャスティングを豪華にすれば良い、
という悪習が全面的に出てしまった映画になってしまった感があります。
原作が非現実世界だからこそ、
リアリティを出すならもっと適任の役者はいたと思います。
さらに「これコメディ?」とも思えるような演出があって、恐らく笑いを狙ったわけではないけど笑えてしまうシーンも多数あります。
ファーストコンタクトも失敗
と、まあ
制作側の戦略などもあると思いますが、
ゴキブリとのファーストコンタクトのシーンも失敗でしたね。
ヘビーユーザーも、
あのシーンの衝撃をもう一度味わいたいわけです。
人類が始めて2足歩行をするゴキブリに出会ったシーンです。
これは、もう凄いショッキングなわけです。
普通のゴキブリを回収しにいって、
いざ火星に着くと、人間と同じ大きさのゴキブリがいる。
腰を抜かすわけです。
しかも、それがなぜゴキブリだとわかるかというと、
ゴキブリ特有の「おぞましい黒光り」をしているからです。
そして、そのゴキブリを見たキャラの表情・リアクションが読者にも臨場感を与えてくれます。
・ゴキブリのおぞましい黒光り
・それを見た人物の表情・リアクション
この2つの要素があって
漫画では名シーンになっているわけです。
ここを映画も丹念に描くべきでした。
基本的に映画版のゴキブリは
黒光りをしていません。
ですので、おぞましくないのです。
で、それを見たキャラの驚きようも
イマイチです。
DVDの評価すべき点
映画DVDの評価すべき点はズバリ!
「字幕」です。
これは、めちゃくちゃ素晴らしいです。
耳の不自由な方でも楽しめる配慮だと思いますが、
「聞き取り辛いセリフ」もわかるという点が良いですね。
邦画で一番嫌いな点は
セリフが聞き取れないことが多々あることです。
それが俳優の『味』だったりするのですが、
私的にはストレスが貯まるだけです。
で、音量を上げると
音楽や効果音がうるさくてバランスが悪すぎる。
これを一瞬で解決してくれるのが
「字幕」です。
仕事をしながら
静かな環境で観たい時などにも便利です。
時間がないときなど「倍速」で観る場合も
文字を読めばいいので、セリフが早くなっても問題ありません。
私の中では邦画の革命だと思います^^
テラフォーマーズ映画の今後
恐らく映画の続編も決定していると思います。
しかし!問題が一つ!
ミッシェル・K・デイヴス役は誰にする!?
これです!
2章から主役級のヒロインと登場するキャラですが、
物語を支える重要人物であり、
とても魅力のあるキャラです。
原作ではアメリカ合衆国民の24才女性ですが、
映画版は全員日本人ですので、日本人のキャラ確定です。
この時点でガッカリですが…
と、いうことで
ヘビーユーザーの方は映画からは離れていくでしょうね。
ただし、漫画の世界観に衝撃を受け続けて疲れたら
映画で「笑う」のもよいでしょう^^
それでは唐沢でした!
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