唐沢です。
前回は「居抜き物件店舗」のお話をしました。
こういった記事を書いていると、
やはり身近な居抜き店舗も
急に意識するようになります。
というのは、
私の事務所の近くに
最近、居抜きの飲食店ができました。
以前はラーメン屋さんだったのですが、
潰れてしまい、
次のお店もまたラーメン屋さんのようです。
事務所の近くなので
どうしても興味を持ってしまい、
やはり食べに行ってしまいました(笑)
ラーメン屋ではなく、そば屋さんだった
もう、これNGですね。
このお店の屋号が
「〇〇製麺」というのですが、
前の潰れたお店がラーメン屋さんだし、
確実にラーメン屋を連想させます。
外観もほとんど変更なしなので、
誰も「そば屋」とは気づかないでしょう。
「和」のテイストも0です。
メニューを見た時に
腰を抜かしそうになりました(笑)
前のお店のときも
時々食べにいっていたのですが、
店内もほぼ同じ。
まさに、
「居抜き」で安く店舗を構えたという悪い例です。
そのまんま使うなら、せめてラーメン屋さんにすればよかったのに・・・
さらに仰天する話が
その時、
私は17時くらいにお店に入ったのですが、
まぁ、17時だったので客は私一人です。
店内は
注文係の女性店員と
料理を作る店主らしき男性の2人。
そしてオーナーらしき男性が
テーブルに座って色々考え込んでいるようでした。
私の注文したものを作り終えてから
その店主とオーナーがプチ会議をしています。
私はその会話に耳を傾けていました。
すると・・・・
オーナー「う~ん、ラーメンでもはじめようか?」
私にとって、この「掴み」は強烈でした^^
まだオープンして数か月のそば屋さんが、いきなりラーメン?
このブレブレの経営方針がどう転がるか?
誰から見ても終了フラグが立っています。
すると店主が「ラーメンですか・・・」
という感じでプチ会議がスタートしました。
オーナー「どんなラーメンがいいだろう?」
店主「やはりインパクトがあるほうがいいですよね?」
オーナー「やっぱ流行のものがいいよね?」
店主「二郎系とかって流行ってますよね?」
オーナー「二郎系、やってみようか?」
店主「麺300gくらいにすれば結構話題になると思います」
オーナー「麺300gと野菜を大盛りにすればイケそうだね」
このような会話でした。
二郎を舐めすぎですし、
経営自体も舐めすぎなので
ちょっとイライラしましたが
居抜きを狙ってビジネスをする人が
やはりどれくらいのレベルなのかがわかって面白かったです。
※ちなみに二郎がヒットした要因は、そんな浅いものではありません。「世界観の構築」こそ二郎のUSPであり、ボリュームなどの表面をマネしても必ず失敗します。
このお店にしても、
ホント表面的なことしか考えてないんだなぁ~、と感じましたね。
ちょっと経営がヤバくなってきたから、
そば屋なのに二郎系でインパクトを与えよう、
という浅い考えです。
これじゃ、蕎麦の価値も下がりますし、
世界観も何もないお店に成り下がります。
私もその時1000円の蕎麦を注文しましたが、いっきに世界観が崩れ美味しくなくなりました。
というか、私の中で1000円の蕎麦の価値が崩れたのです。
蕎麦の原価なんてだいたいわかりますが、
やはり、「こだわり」や「付加価値」に
対してお金を払うわけです。
そこでプライドを捨ててラーメンなどやったら、確実にブランドは崩壊することでしょう。
もちろんコストパフォーマンス重視の
大衆向け定食屋というスタンスならよいでしょうが、
一等地でもないのに、蕎麦に1000円の値を付けるのですから、
それなりの世界観も一緒に提供しなければ楽しめません。
ブレない為に
今回の場合、
蕎麦屋さんがラーメンをはじめるという
かなり仰天的な内容でしたが、
ゴールの設計の甘さがもたらせた愚策です。
完全な設計ミスですね。
例えばアフィリエイトの場合も、
最初はダイエット関連をやっていたが、
急に脱毛系に変更してしまうなど
こういった経験はあるのではないでしょうか?
(もちろん私もあります^^)
アフィリエイトサイトであれば、
それほどのリスクもないのですが、
実店舗の場合は潰れるリスクもあります。
この辺が実店舗のデメリットであり、
ネットビジネス最大のメリットですね。
実店舗では大ダメージを受けるのに、
ネットビジネスではほとんどダメージを受けません。
ただし、
やはりブレていたら結果はでませんので、
ブレないように最初からゴールだけは明確化することが大切です。
「何で収益化するのか?」という
明確なゴールをしっかりと設計し
サイトを運営することが最短で成果を出す秘訣なのです。
あなたも最短で成果をだすために、
明確なゴールと設計図(目標)を再度確認してみて下さい^^
それでは唐沢でした!
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