唐沢です!
ヒラリー優勢から一転
トランプ氏が逆転を収め
アメリカの大統領になりました。
テレビで流れる印象だけを見ると
不安要素の方が多いですが、
これらは全て演出です。
つまりブランディング戦略となります。
ヒラリーが負けたのは偶然ではなく
トランプ氏が勝つべくして勝った選挙でした。
やはりビジネスに強い人は
人心掌握が上手いです。
その理由についてお伝えしたいと思います。
トランプが勝った理由とは?
トランプ氏が勝った理由は
前述したとおり『人心掌握』です。
つまり、
人々の心(表面化されていない気持ちまで)を呼び起こしたのが勝因です。
有権者の「自分でも気づいていない気持ち」を代弁してくれたわけです。
表面化されていない感情とは?
では、その表面化されていない有権者の感情とは何でしょうか?
それは、
「他国のことより、我々のことを守ってくれ!」です。
簡単にいうと、
「お人好しできる余裕はもうないから、まずはアメリカの生活を守ってくれ」という心の声です。
こういった有権者の裏の欲求を
しっかり表面化させたのが
メディアで煽られた暴言の数々です。
例えば、日本へは
「日本はもう守らないよ」
「守って欲しいならもっとお金ちょうだい」
その他にも
「メキシコとの国境に壁つくるよ」
「TPPは参加しないよ」
こういった言動により、
有権者に対して
「まずは自国を守る」という姿勢を植え付けたのと同時に、「いま仕事がないのは他国を守っていたからだ」という『はけ口』を作ったわけです。
しかも、実はアメリカ国に対しては、一切暴言を言っていないのです。
全て他国についてです。
つまり、
「いま仕事がないのは自分達のせいではなく、他国にかまい過ぎたから」という共通の仮想敵を作ったわけです。
人心掌握の最もポイントとなるのは
「共通の敵」を認識させるという点です。
これにより、大義名分ができて「投票する」という行動に移るわけです。
通例の大統領選というのは、
お互いを非難して共通の敵としてきました。
しかし、今回トランプがとった戦略は「他国」です。
「アメリカが不景気なのは他国のせい」
これを徹底的に植え付け、
共通の敵にするのですから
仕事がない人や、生活が不安定な人は支持しちゃいますよ。
暴言の演出
上記のような感情を呼び起こすためには
ショックを与えなければなりません。
眠っている感情というのは、
なかなか目を覚まさないわけです。
その為に、
数々の暴言を吐き
注目を集め、有権者の眠っている感情に火を付けたのです。
潜在的な感情を覚ましたわけですね。
潜在的な感情を呼び起こすためには
「ショック」を与えなければなりません。
気を失っている人に、ビンタなどのショックを与えて、目を覚まさせる方法です。
これと同じことをトランプ氏は演出を利用して、やってのけたのです。
当選後は態度一変!謙虚キャラに
選挙活動中ではオバマ大統領を
強く非難していたトランプでしたが、
当選後は態度を一変し謙虚な振る舞いをしています。
ここからは、また別のブランディング戦略となりますので、今後どんな立ち振る舞いをするかはわかりません。
しかし、やはり「印象の操作」というのは凄いですね。
日本では織田信長が印象操作の天才でした。
「うつけ」を装い
敵を油断させ、
一気に天下を取りました。
こういった狙いがあり
今後の戦略についても自信があるのなら
良くも悪くもアメリカにとって伝説の大統領になるかもしれませんね^^
政治的な手腕は未知数ですので、不安が多いのは確かですが・・・
日米関係も良くなるとは思えませんね・・・
究極のコピーライティング
ということで、
今回のお話は実はコピーライティングの話でした^^
どこが?
それは「共通の敵を作る」ということです。
見込み客からの支持を得る究極の方法は、共通の敵を作ることなのです。
「ダイエットに成功できないのは、続かない器具を売りつける業者のせいだったのです」
「お肌のダメージは、変な成分を含む化粧品のせいだったのです」
「薄毛になったのは、刺激の強いシャンプーを売りつけられていたからです」
こういった「共通の敵」を作ることで、
見込み客のブロックを外すことができます。
何かを強烈にセールスする場合は、
この共通の敵というのを見つけてみましょう。
それでは唐沢でした^^
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