唐沢です。
ASKAが
また逮捕されたようです。
2014年に有罪判決が確定され、
それから2年後に、
また覚醒剤を使用したことになります。
当時、執行猶予がついてからは、
ブログを立ち上げ
覚醒剤に手をそめるまでの経緯を文章にしていました。
(すぐに削除されましたが)
かなり長い文章だったのですが、
逮捕までの流れが細かく描かれ
興味深く読みました。
と、いうのは
ファンではなかったのですが、
私も中学生の頃はよく聴いていましたので、
「あのASKAが?」という感じで
逮捕時はかなり驚きました。
ちなみに、1番好きなのは
「WALK」という曲なのですが、
開通前の横浜ベイブリッジで撮影されたPVは、いま観てもグっとくるものがありますね。
また、歌詞も独特で
今の邦楽の人たちとは
まったく異なる才能だと思います。
抽象度が高いといいますか、
神経を研ぎ澄ました結果
生まれてくる「詩」だと感じますね。
だからこそ
普通の人が知り得ない「苦悩」もあったと思います。
そこで、
ASKAが前回逮捕までの経緯を
書いた長文をもとに、
彼の精神世界について分析したいと思います。
逮捕までの簡単な経緯
1996年ロンドンでのライブ出演。
この時にクラブで「エクスタシー(MDMA)」を使用する。
これが始まりのようです。
エクスタシーを利用したASKAは
その効果を「解放」と表現していました。
気持ちが高揚し、
すべてから「解放」される気分、と。
また、幸せの定義は「解放」とも断言しています。
(まぁ、その通りかもしれませんが)
という流れで、
ASKAはこのロンドンでのエクスタシーを経験してから、薬物の深みにハマっていくのです。
(これさえなければ・・・)
1998年から「エリミン」を服用
1998年、喉の痛みや寝つきの悪さから
「エリミン」を処方されたようです。
「エリミン」は現在は販売中止となっている睡眠薬です。
効果としてはお酒と同じように
身体の緊張がほぐれ、
眠気がでてきます。
しかし、
お酒と同様に依存性も高く
乱用される人が増えたのです。
よって、販売中止となってしまいました。
ASKAはこの「エリミン」を服用したときに「エクスタシー」の解放感を思いだしてしまったようです。
それからというのは、
販売中止となってしまった「エリミン」を
様々な方法で入手しようと考えるようになります。
この時点で「依存」が始まっているわけですね。
どうにか入手しようと
「そっち系」の方との付き合いも増えていったようです。
徐々に解放感を追い求める悪循環に突入していきます。
飯島愛の相談
2007年、
友人であった飯島愛からの電話で
その後の影響が変わっていく出来事が起こります。
その電話の内容とは、
簡単にいうと、「自宅が盗聴されている」という飯島愛からの相談でした。
また、パソコンによる遠隔盗聴など
現在のASKAと同じく飯島愛も「盗聴盗撮」に敏感になっていたのです。
このような相談を受けてから
飯島愛は半年後に肺炎にて亡くなりました。
ここからASKAは「ネット盗聴」「集団ストーカー」に対して過剰に反応するようになります。
統合失調症
飯島愛の相談をきっかけに
ネットに書かれていることが、
自分のことのように意識しだしてしまいます。
「誰かが盗聴器をつけて、自分(ASKA)を毎日監視している」
このような妄想に強い確信を持ってしまうのです。
「テレビやラジオ、ネットで自分が話題になっている」
「彼らは暗号を使って、わからないようにしている」
などなど、実際には起こってないことを現実として確信してしまうのです。
これが基本的な「統合失調症」の症状です。
ただ、私はこれを病気とは思いません。
多かれ少なかれ、ほとんどの方は
このような感覚を持っているからです。
極端にいうと、
この世を『現実』だと思っている時点で
この症状と同じなのかもしれません。
人間は頭の中で強烈にリアルだと感じたものが現実だと思い生きています。
リアルに想像すれば、
それは現実として身体に影響を受けます。
「すっぱい梅干し」をリアルに想像すれば
唾液が出るなど、身体に影響を受けます。
よって、
ASKAが「盗聴されている」とリアルに感じたら、それはもう盗聴されているのです。
幻想とか、どーでもいいのです。
頭の中で現実化してしまったら、
もう現実なのです。
「オレオレ詐欺」も
あれだけ注意があるにもかかわらず
圧倒的なリアルを感じてしまうと、
確実にひっかかります。
ATMに書かれている
「注意書き」など一切見えなくなります。
お金に関しても同じ原理です。
たとえば、
「お金」というのもリアルに感じているから
みんな価値があると思い込んでいるのです。
価値をリアルに感じなければ
お金なんて意味がありません。
1万円札の原価は22円です。
22円の紙切れを「1万円の価値がある」とリアルに感じているから、共通の現実となっているだけなのです。
全員がそれを「リアル」だと感じているから、
お金に価値があると錯覚しているのです。
覚醒剤と統合失調症
ASKAの説明では、
「ネット盗聴」の影響で体調を崩し
そこから覚醒剤に依存するようになったと書いてありました。
「ネット盗聴」や「集団ストーカー」からの解放を求め、覚醒剤を求めるようになったのです。
ここからは残念ながら「依存」という道になります。
私は、
ここまでの経緯を読んだときに
何ともいえない「儚さ」を感じました。
あれだけの大スターでも苦悩があり
一つのきっかけで全てが崩れていく・・・
最初のロンドンでの
「MDMA」は自業自得ですが、
アーティストとしての苦悩による
「解放への憧れ」があったのだと思います。
喉の痛み・不眠症
↓
「エリミン」への依存
トップへのプレッシャー
↓
薬物への興味
睡眠不足
↓
統合失調症
統合失調症からの解放
↓
覚醒剤
ASKAが書いた記事が全て事実かどうかはわかりませんが、繊細さが生んだ過ちとでもいいますか、ASKAは本当の自分になりたかったのだと思います。
ロンドンで「ハイ」になったASKAに憧れていたのではないでしょうか。
歌手として、イメージが定着してしまった葛藤などがあったのかもしれません。
ただし、だからといって薬に頼るのはいけません。
覚醒剤は大量にドーパミンが発生することで多幸感が得られる作用です。
つまり、多幸感や解放感を得たいなら
薬に頼らずに、自分でドーパミンを出せばよいのです。
そして、ドーパミンを出すのは実は簡単です。
ここまで読んでいただいたお礼に、
自分でドーパミンを出すコツをお伝えします。
自分でドーパミンを出す方法、
それは・・・
「人の為に貢献する」ことです。
人間は、人から感謝されるとドーパミンを出すようにできています。
つまり、何かに貢献したときは気持ちよくなるようにできているのです。
これにより、社会のシステムがうまくいくようにプログラミングされているのです。
「感謝されてうれしい!」
これは人間だけが持つ感情です。
そして、この感情のおかげて
人間は集団生活における進化をしてきました。
この感情がなければ
集団で狩りをしたり
助け合ってきたりという活動はできなかったのです。
で、結局ゴールデンルールに行きつくのですが
『自分がして欲しいことを相手にする』
『自分がして欲しくないことは相手にしない』
これですね。
これを実践すれば
自然に幸せになるように設計されているわけです。
ですので、覚醒剤くらい多幸感を得たいのであれば、人の為になることをどんどんしましょう。
幸せそうな人がボランティアをするのは、幸せだからボランティアをするのではなく、ボランティアをするから幸せになるのです。
それでは唐沢でした^^
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