唐沢です。
アップルといえば、
スティーブ・ジョブズですが、
Apple創業からCEOを務めていたわけではありません。
法人化した1977年からスタートして、
ジョブスがCEOになったのは
正確には2000年からです。
つまり創業から20年以上も
経ってようやく最高経営責任者となり、
アップルの確固たる地位を築いたのです。
そして、
今回はジョブスの話ではありません。
ジョブスにバトンタッチした
ギル・アメリオ氏の功績についてです。
アップルは1990年代後半は、
ひどい不振に悩まされていました。
ウィンドウズの全盛と、
色々な判断ミスが重なり
致命的なまでに追い込まれていたのです。
そんな中、
ギル・アメリオ氏は
1996年にCEOを就任。
当時の会社の銀行残高は
すべてがマイナスで
借金だらけだったようです。
さらに返済期間が
どんどん迫り絶対絶命のピンチでした。
残り4か月ももたいないという状態だったようです。
ここでアメリオ氏が判断したことは、
『今できることをやる』ということです。
ジタバタしても意味がありません。
また、過去の分析や
未来の心配も無視して、
『今できることだけ』を徹底的に考えました。
まず行ったことは、
銀行に返済期限延長を申し込む
ということでした。
返済のことをジタバタ考えるより、
いかに支持される製品を生み出せるか?
を考えたほうがリターンは大きいですからね。
これにより、
返済期限のことを一切忘れて、
より生産的なことにつかえる時間を確保できたのです。
そんな中で、
iMacのプロジェクトを進めたり、
息を吹き返すことに成功。
返済期限の延長も認められ、
アップル再建のキーマンとなりました。
ものごとがうまくいかないとき、
ジタバタすると、われを失い
事態をさらに悪化させてしまいます。
そんな時は、
『今できること』に集中して、
具体的にどんな行動をすべきか?を
深く考えましょう。
それでは唐沢でした。
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